スタントマンの必須科目としてまず第一に挙がるのは、アクロバットだと思います。
これは絶対です、バック転もできないのにスタントマンとは恥ずかしくて言えないでしょう。
それと同じぐらい重要なのが、「武術」の経験ではないでしょうか?
昔は、「殺陣」といって時代劇などの「チャンバラ」の技術を指していました。
それが数十年前、仮面ライダーなどのヒーローものやブルース・リーやジャッキー・チェンなんかのカンフー・アクションの到来で日本の現場でもスタントマンが必要とされるシーンが増えてきたんですね。
ではスタントマンになるにはどういう手順で始めればいいのでしょうか?
その他にも、なにか必要なことはあるのでしょうか?
そんな素朴な若者の疑問に答えたいと思います。
なにから始めればいいの?
これはもハッキリしています。
入りたいスタント事務所のオーディションを受けてそのスタントチームに入り技術を習います。
当たり前ですね!
現在ではそれが一番の近道です。
40代以上はご存知のJAC(現在のジャパンアクションエンタープライズ)が有名ですよね!
そうです、千葉真一氏が起こしたアクションチームです。
「Gメン75」で人気だった倉田保昭氏率いるクラタアクションクラブも有名です。
現在では、たくさんのアクションチームが存在しています。
そこの門を叩けばいいのです。
それにはポイントがあって、自分がやりたいアクションシーンをコーディネートしているアクションコーディネーターがいるチームにいくことです!
ただ、老舗だから有名だからメンバーが沢山いるからとかで選んではいけません。
人気のスーツアクターにしても、仮面ライダーをやりたかったらJAE(ジャパンアクションエンタープライズ)に行かないと遠回りになるわけです。
始める前に身につけておいた方が良い武術は?
これは一概には言えませんが、私は「少林寺拳法」がいいと思います。
何故かと言うと、「剛法(突き・蹴り)」と「柔法(関節技・投技)」があるからです。
空手に投技がない、合気道に突き技がないと言っているのではありません。
どちらもあります。
その両方を効率的に体系的に学べるのが、少林寺拳法だと思うのです。
JACでは、その昔は千葉真一が有段者で大山総裁親しかったとうのもあり「極真空手」をカリキュラムにしていました。
しかし、現在のJAE(千葉真一が外れた)では「少林寺拳法」を取り入れている訳です。
私の考えでは、時代殺陣がやりたかったら剣道より居合道です。
また合気道も約に立ちます。
ハリウッドなどでは
現在の流行りといいますか、ハリウッドなどで最近良く使われているのは東南アジア系の武術です。
フィリピンのカリやインドネシアのシラット、中国武術では詠春拳やジークンドーなどが主流になってきています。
これは技術が多く、技がバリエーションに富んでいるからだと思います。
なかなか日本では、探さないと習えないかもしれませんが、身に付ける価値は十分あると思います。
年収は?
何より気になるギャラ事情ですが、これは申し訳ありませんがピンキリです。
当然、危険なスタントほどギャラは高いです。
一昔前までは、「落っこち(高いところから飛び降りる)」メーター1万円ぐらいと言われていました。
ただ8Mを超えると、グンと高くなります。
しかし、日本では安全性の問題で「もしかしたら死ぬかも?」みたいなスタントはほとんどありません。
怪我はたくさんありますよ!
しかし、日本で年収1000万円稼いでいるスタントマンはいるのでしょうか?
プレイヤーとしてはほとんどいないと思います。
スタントチームの会社を経営していてコーディネーターもやってるとなるといるかもしれません。
その前に、職業として成り立っているスタントマンはどれくらいの割合なんでしょうね?
なかなか日本ではお金の面では夢のない世界なのかもしれませんが、魅力はあると思います。
まとめ
アクション映画に「武術」は付きものです。
何をやればいいかは、自分で決めて習いに行くしかないのですが、アクションという観点からすると、空手<少林寺拳法<東南アジア系武術になってくるのではないでしょうか?
では、殺陣師やスタントコーディネーターが全員できるかというとそんなことは全くありません。
できる人間を雇えばいいのです。
ただ自分で出来た方が、アクションを作るときの引き出しが多くなるという事ですね。
古株の殺陣師の方々はほとんど人が剣道をやったことがないそうです。
なので、知識として「武術」を知っていればなんとかなるんでしょう。
しかし、やっぱり観ている側からすると本物を観たいですよね?
若手の俳優陣にも本物志向が増えてきて自分で本物を習いに行ったりしている訳です。
その最たる人物が「岡田准一」かもしれません。
ただ、「空手チャンピオン主演!」これはこれで魅力的です!
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