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極真会館元兵庫・大阪南支部長中村誠氏が除名になり、分裂した件について!

極真会館

これは昔から私が思っていたことですが、「いつかは中村誠師範は分裂するかもしれない」と感じていました。

それはハッキリいつかは忘れましたが、もう随分前に世界大会に向けたDVDで総監督をやっていた映像を観た時ぐらいだと思います。

極真会館が大きく分裂騒動になった頃は、阪神淡路大震災で弟子を亡くし復興に尽力していたことから騒動には参加しなかったことで松井派にいることになったようです。

あのような大きな災害にあっていたら分裂騒動どころではありませんからね。

私は前人未到の世界大会連覇を成し遂げた中村誠師範は松井館長支えてきたと思っていました。

お互いに主張するところはあると思いますが、中身は違っていたようです。

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20年以上も自分のやり方で・・・

今回、除名になった理由はたくさんあると思います。

それは「ワールド空手」にも掲載されてる様に、指定の道着やサポーターなどではなく独自に製品を作って門下生たちに販売していたことや、登録料や審査料など曖昧にしてきたことのようです。

まだ他にもあると思いますが「指定グッズ」が高すぎると思うのは私だけではないのではないでしょうか?

松井派は過去に私も所属していましたが、現在のように指定の道着やサポーターでなければ試合に参加出来ないという決まりはありませんでした。

しかし、調べたところによると現在は顔面なしのフルコンルールでもマウスピース着用を義務付けており、そのマウスピースが約1万円もするというのですから驚きです。

普通に買えば2000円程度でネットで安いものだと1000円以下のものもあります。

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納得できない気持ちもわかります。

総本部出身の中村誠師範は、もしかしたら「大山総裁の弟子であって、松井の弟子ではない」とずっと思っていたのではないでしょうか?

また、近年のルール改定や全日本空手道連盟などとの協定などに不満も募っていいたのかもしれません。

事実、独立した現在の極真会館中村道場のルールはほぼ元のフルコンルールに戻されています。

全空連との協定と言いながら、現実は全空連から空手の指導をお願いしている状況です。

元々は総裁がポイント制での勝敗に納得が出来ず、直接打撃制(極真カラテ)を作ったのにどうして擦り寄っていくのか理解が出来ません。

これまでの様々な極真会館松井派の変化は、松井館長一人で決めてきたとは思いませんが、「GO」を出すのは松井館長です。

極真会館の方向性は発起人はともかく、全ては松井館長発信として捉えられても仕方がありません。

それにずっと反抗していたようです。

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分裂を繰り返す

松井館長はある意味凄い人物だと思います。

初めて分裂騒動と言うか95年の全国支部長協議会で極真会の私物化、独断専行、不透明な経理処理という理由で松井章圭氏の館長を解任が可決された時でも、それを不服として館長職を継続していきました。

全国支部長の48人中38人が館長解任に賛成したにも関わらずです。

これにより協議会派は分裂していきました。

それから分裂に分裂を重ね、現在のように「極真」を名乗る流派がたくさん出来たのです。

また、松井館長は1999年にフランシスコ・フィリォが優勝した時は極真会館(三瓶啓二代表、現在の新極真会)からこちら側の王者・岡本徹選手との統一戦の提案をオファーしたが断っています。

これにより二度とそのような話は出なくなり、極真カラテの真の王者を決める術はなくなってしまった経緯があります。

また、館長就任してからバンバン支部長を除名してカラテの師匠や先輩でも構わず除名を繰り返しました。

そしてとうとう中村誠師範ということだったので、私は「いつかは」と思っていました。

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まとめ

これまで正統極真会館として松井派は存続してきました。

しかし、全空連との協定やルールの大幅な改定をみると「直接打撃制をやりたければ別に極真会館でなくても」という気持ちになってきます。

大山総裁の「本当に相手が倒れる攻撃」を最優先したルールも、新ルールでは「残心」を取ればダメージが無くても技ありになったりするのは全空連寄りになった事が分かります。

自分の裁定で減っていく門下生や支部を食い止めようと、伝統派のオリンピック競技に参加し少しでも門下生を増やそうとしていることが段々あらわになってきましたね。

OBとしては寂しい限りです。

かつての大山総裁が除名処分を決める時は、相当悩んで最後の最後に仕方く決定していたそうです。

それに比べると、松井館長はあっさり除名しているという感がどうしてもあります。

本人の心情は本人にしか分かりませんが、ルールに従わないにしてもそれなりの理由があるはずです。

それを親身に聞こうとしなかった事が、正統派としての極真会館ではなくなっていく要因ではないでしょうか?

自分より先輩や年配を従えていくことは難しいと思います。

しかし、そこは大山総裁が選んだ人物としておおらかにまとめていってほしかったと、先輩支部長などの意見も受け止めて成長していって欲しかったと残念に思えてなりません。

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