先日、東京体育館で11月5・6日で行われた松井派極真会館の全日本空手道選手権で鎌田翔平(29)が優勝し日本人王者が戻ってきました。
日本人の優勝は実に3年ぶり!
もしかしたら、ルール改定に外国人が対応しきれてないのかもしれいとも感じました。
どうしても、海外ですと情報が錯綜してしまいがちです。
日本の支部では確実に伝わるだけでなく、新ルールに則した稽古内容に変わっているはずです。
私は今年、その全日本大会を観戦したわけではありませんのが、感じたことをお伝えします。
試合で検証
支部の連携がしっかりしているとはいえ、半世紀近い極真歴史の中でこれほどのルール変更が行われたことはなかったと思います。
第一回大会から少しずつルールは改正されてきました。
「フルコンルール」のパイオニアとして、「極真ルール」とも呼ばれてきたルールが大きく変化し膠着状態や判定ばかりの試合に一石を投じたのかもしれません。
この改革がうまくいくかどうかは、今回の全日本で検証されることになったでしょう。
一本勝ちや技ありが増える結果となったのは、見ている観客にも分かりやすくなったと思います。
これまでは接近戦が多く、どちらが優勢なのかわかりにくかったのではないでしょうか?
技を仕掛けた後の「残心」を素早く動作することが多くなりましたね。
これは実践においても大変有効だと思います。
2020年東京五輪に向けて
全日本空手道連盟と友好関係を結んだ松井館長は、まだまだ改革を続けることが予想されます。
国際大会を国や地域の壁を取っ払い、国際色豊かなイベントに育てていこうと考えてるようです。
「選手が自分の最高のタイミングで世界大会級の試合に出場できる」環境を作りたいのであろうと思います。
全日本空手道連盟と世界空手連盟がおこなっている「世界大会」は2年に一度ですから、極真に比べたら2倍のチャンスがある訳です!
また大会だけではなく、稽古内容も少しづつ変化しているようです。
私が気になったのは、全空連の指導者を招いてセミナーを行うのは良いとしても本来の大山総裁の作った「カラテ」が変わってきているような気がしてならないのです。
移動稽古や引き手の位置など、伝統派か極真かわからない内容になっていると思います。
それでもオリンピックに関わりたい松井館長としては、歩み寄っているんでしょうね。
伝統派のポイント制の稽古まではやってるかどうかわかりませんが、本当に極真会館はそれで良いのでしょうか?
私は伝統派にも学ぶところはたくさんあると思っています。
「空手」を施行している人は、特に大人に限っては「どっちが強いか?」というよりも「どちらが好きか?」ということで選んでやってる人が多いように思います。
どうしてこれほどまでに、大山総裁が築き上げたものを変えようとしているのでしょう?
正直、門下生も減っていっているとは思います。
オリンピックに関わることで門下生が少しでも増えることを期待しているのであれば、規模が小さくなっても「直接打撃制」を貫いて欲しかったと思うのは私だけでしょうか?
私もかつては「松井派」にいた人間として寂しいです。
大所帯になればなったで、問題も多いのでしょう。
世界王者のダミヤノフが極真館に移籍したのはなぜなんでしょう?
私は基本的に極真会館が発展していくことを応援しています。
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