前回、上段回し蹴りに必要なポイントについてお伝えしました。
私も得意な技の一つとしてよく使いますし、前回好評でしたので続きを記事にしようと思います。
前回の「誰でも上段回し蹴りが上手くなるコツと練習方法について!」を踏まえた上でお伝えしますね。
ストレッチやイメージトレーニングが重要だということは理解していただけていると思います。
当然、スパーリングや組手に使わないと身に付きません。
はじめは勇気がいるかもしれませんが、最初だけですのでドンドン出していきましょうね。
どうしてなかなか当たらないのか?
これまで頑張って練習してきたのに、ミットやサンドバックを蹴るといい感触なのに当たらないのはどうしてでしょうか?
それはハッキリ言って、読まれているからです!
上段回し蹴り(ハイキック)を当てがいため、蹴ろうとしている場所をずっと見ていませんか?
それは相手に「これからそこを蹴りますよ!」って伝えてるようなものです。
それか上段回し蹴りを連発していませんか?
それでは当たりませんよね。
相手だって「上段回し蹴り」をあなたに当てようとしているかもしれないんですよ!
バカ正直に蹴る場所を見たり、モーションを大きくとったりすると相手は「あっハイキックがくる!」って気づきます。
では、どうすれば上段回し蹴りが当たるのか?
上段回し蹴り(ハイキック)を当てたければ、まず「相手の気を上段から遠ざける」ことが重要です!
当たり前のことですが、いざ組手になったら「そんな余裕ないよ!」って声が聞こえてきそうですが、それをしないとせっかくマスターした技が当たりません。
これは上段回し蹴りに限ったことではありませんが、技を当てたい場所から意識を遠ざけておくという準備をしてから一気に技を繰り出します。
その方が数倍相手に技を当てる確率が上がります。
読まれている技を何度も出すとスタミナを使ってしまい集中力も散漫になってきます。
相手もそのパターンを読み、簡単にいなされてしまいます。
要するに、ローキックを何発か当てておいてからハイキック、パンチで攻めておいてからハイキック、ハイキックを一度も出さずに「続行!」という審判の合図と同時に出す。
このように、工夫をしないと正直なかなか当たるものではありません。
また、できればその際に「目線のフェイント」を入れましょう。
目線のフェイントとは、上段を蹴るなら下を見ながら下段を蹴るなら目線を上段に上げて攻撃するフリをするなどです。
攻撃する場所以外のところを見ながら攻撃するんですね。
ここまで出来るようになるには相当稽古しなければならないことは理解出来ると思います。
まとめ
前回の記事で、「上段回し蹴りにも好きな軌道がありますよね?」「お手本になる蹴りをイメージしてください。」という内容を書いたと思います。
もしその好きな上段回し蹴りの動画があるようでしたらもう一度観てみましょう!
いきなり当ててるなんてことはあまりないでしょう。
その前に必ずなにか布石を打ってからハイキックを当てているのではないですか?
そうなんです、憧れる「上段回し蹴り」は単発ではなかなか当たらないのがセオリーです。
なので、攻撃を散らしましょう!
ローからハイ、パンチからハイ、目線のフェイントからハイといろいろあります。
その先に、カウンターや離れ際、「始め」という試合開始直後とか奇をてらうことでも当てられるようになる訳です。
それもやはり稽古で繰り返して身体に染み込ませなければ本番(試合)で使うことは出来ないですね。
自分の思い描く「上段回し蹴り」が出来るようになったら、次は「どうやって当てるか?」を稽古しなければならないと言うことです。
この2つを1セットで「上段回し蹴り」なんです。
それが出来なければ、「宝の持ち腐れ」となってしまいます。
逆に上段回し蹴りを食らった方は、「見えなかった」とほとんど選手が言っています。
見えてたらカワしますからね。
なので、相手がこちらのモーションを見ていたらカワされるかガードされると思って下さい。
攻撃を散らしてまさかのタイミングで出しましょう!
そうすると、あなたも「組手の花」一撃の上段回し蹴りで相手を倒すことが出来るでしょう。
頑張ってください!
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