日本で空手と名前のつく団体は、星の数ほどあります。
もとは沖縄の手(ティー)が本土に伝わるにつれ、松濤館、剛柔流、糸東流、和道流の四大流派になり(四大流派も様々に分裂)、その後、剛柔流からフルコンタクトと言われる極真会館が派生しました。
極真会館は様々な分派を出し、その極真会館も無数に分裂しました。
空手の歴史は分裂の歴史とも言えます。
でも海外で空手を学ぶ人たちにとっては、日本での組織の分裂など全く関係ない話ですよね。
同じ流派の仲間だと思っていた人達が、先生同士が勝手にケンカをはじめて、挙げ句の果てに「お前はどっちに付くんだ?」などと迫られるのですから。
「知らねーよ。勝手にケンカしてれば?」ということで、やっぱりできました。
極真のプロ化とオリンピック
世界極真格闘連盟(WFKO)。
世界プロ極真とも言われています。
本部はモスクワにあります。
ロシアは空手が盛んです。
フルコン各流派とも、世界大会をやればロシア勢が上位を占めます。
日本にもフルコン空手の流派の多くをまとめた、全日本フルコンタクト空手連盟(JFKO)というのがありますが、こちらの目的はオリンピック種目になること。
大会のシステムは従来通り、選手は登録料を払って試合に出場します。
こう言っては何ですが、優勝してもトロフィーと名誉だけ。
しかしながら、プロ極真は賞金マッチです。
極真というフルコンタクト空手を世界的にハイレベルな種目として認知させるようにロシア政府・財閥の支援のもとで開催しているようです。
IFK, KWF, 極真武道会、極真連合会、世界総極真、新極真会、極真館と、極真が付く団体がズラーっと名前を連ねます。
日本でも大会が行われ、極真の他にも白蓮会館、士道館などのフルコン団体も出場しています。
ちなみにJFKOはオリンピック種目になることを目指しているようですが、はっきり言って無理だと思います。
オリンピック種目になるには、ルールをポイント制にするしかありません。
通常フルコンルールのようなダメージ制では、安全性、普及性などからオリンピック種目になることはありません。
だってボクシングでもアマチュアはポイント性ですよね。
やっぱり肉体へのダメージはオリンピックでは厳しいと思います。
オリンピック種目になるには、松井館長のように伝統派と手を組むしかないのです。
ただ、大山総裁がご健在ならどう言うでしょうね。
極真の分裂の歴史はお金の歴史でもあるかもしれません。
時代の流れ
インターネットの時代になり、昔では考えられないビジネスモデルが生まれました。
私が小さい頃は、ネットにふざけた動画をアップして(インターネット自体がありませんでしたが)、それでお金がもらえるなんて考えられませんでした。
そりゃ、小学生が将来なりたい職業の三位にもなりますよ。
同じように、テレビゲームがいくら上手くても、それでお金がもらえるなんて考えられませんでした。
「ゲームばっかりやってるとバカになって将来困る」と言われたものです。
それが今では「プロゲーマー」というのが成立している時代です。
テレビゲームは世界中に普及しました。何億人というテレビゲーム人口がいます。
ゲームは言語を超えて世界共通ですから、ゲーム会社にとっても、それを見せる側にとっても「プロゲーマー」というのは成立したのでしょう。
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極真会館 牛を一撃で倒した男 大山倍達 [ 大山倍達 ] |
まとめ
空手も言語を超えた世界共通のコンテンツです。
競技人口も何千万人といます。
キックボクシングもK-1も総合格闘技も、国境を超えて世界に広がりました。
空手の競技人口、潜在するマーケットは、これよりも広いかもしれません。
国境を越えたインターネットの時代には、昔では考えられないビジネスモデルが成立するのでしょうね。
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