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オリンピック参加への松井館長と緑健児代表の指針のギャップとは?

全日本フルコンタクト空手道連盟

先日ニュースで、極真会館松井館長が全空連の笹川会長と友好団体の覚書にサインをしたと出ていました。

これはあくまでも、両団体が両立した友好団体化するということを形にしたようです。

極真が全空連の傘下に入るということではないとのことですね。

大山総裁がご存命の時から、当時の国際オリンピック委員会(IOC)の会長と会談し交渉を続けたが、直接打撃制へのこだわりが安全面への懸念としてオリンピック参加にはならなかった経緯があります。

しかし、今回松井館長は全空連のルールの選手を育成するという、歩み寄った形での友好条約のようです。

松井館長は「空手のルールよりもオリンピックの舞台に上げるいうことが重要」だと言っています。

それは、分かりますが、総裁がルールにこだわったのはどのように処理するんでしょうか?

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国際オリンピック委員会(IOC)の規約

IOCは1競技1団体(世界を統一している団体)を任命していて、その団体のルールで競技を行うことになっています。

やはり、極真会館がオリンピックに参加するには、世界空手連盟(WKF)の傘下にある全空連の寸止めルールということになります。

現在IOCはWKFを任命しています。

全空連の規約には、道着の裾はくるぶしが見えていることや、帯の金線などは禁止という今の極真会館の常識ではとてもかけ離れています。

たぶん、胸の「極真会」はNGでしょう。

この細かい規約に沿って、道着や礼儀の変更をしてまで参加したいという選手は今の極真会館にいるのでしょうか?

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極真人口

松井館長の極真以外の極真系の団体で構成されてる全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)では261の流派が加盟しています。

どこかの記事で見たんですが、「極真」と名の付く団体の割合は、松井派約4万人、それ以外10万人以上だと書かれていました。

その内、少年部が半分を占めています。

フルコンタクト空手人口になると、どれくらいの規模になるのか検討がつきません。

しかし、極真会館単体の数倍~十数倍にはなると思います。

逆に、フルコンタクト界は極真会館だけが、オリンピックに参加したら、どうなるでしょう?

空手界の大同団結どころか、フルコン界から爪弾きされないでしょうか?

極真会館がJFKOに加盟することはないでしょう。

そうなると、直接打撃制のパイオニアが仲間外れにされる懸念などは考えなかったのでしょうか?

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苦戦を強いられたJFKO

先程も書いたように、オリンピックは「1競技1団体」という規約ですから、現実問題として、JFKOが全空連の寸止めルールにするとは思えません。

全空連とJFKOが手を結ぶというのは不可能なんでしょうか?

全空連とJFKOで新しい団体を作り「空手には2つのルールがあります」という風にすればまだ、可能性はあるかもしれませんが、実際は無理でしょう。

極真会館が黙っているわけがありません。

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私もサインしましたが、JFKOがフルコンタクト空手のオリンピック化に向けて、103万人の署名を集めてIOCなどにアプローチしていますが、どの程度効果があるのか全く分かりません。

空手がオリンピック競技になったら、そのルールに合わせて参加をしようとしている松井館長の極真会館と、あくまでも「直接打撃制のオリンピック競技の採用」を目指す緑健児代表のJFKOをみて、大山総裁が生きていたらどういうんでしょうね。

なんとかオリンピックに参加したいという松井館長の考えをみると、袂を分かち離れていった人達の気持ちも分からんではない気もします。

緑健児代表のやってることこそが、大山総裁の理想としていた形なのではないでしょうか?

ルールにこだわるがゆえの、独自の世界大会なのではなかったんですかね。

私は、空手がオリンピック競技になってほしいと願う一人です。

願わくば、2つのルールでの参加の実現をとは思いますが、実際、オリンピックに防具もサポーターも無しの人体へのダメージでの勝敗を決める競技としては難しいのではないでしょうか。

これからの動向が気になります。

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