三日月蹴りと聞くと、かっこいい技っぽく聞こえませんか?
私は初めて聞いた時、「どんな技なんだろう?」とワクワクしましたが、初めて教えて貰った時は、前蹴りだか回し蹴りだか「中途半端だな」って感じがしました。
しかしそれは大きな間違いでした。
後に、これほど一撃で相手を悶絶させる技はないことに気付きました。
また、練習を重ねると、本当に奥が深いことに気付かされました。
組手では本当に有効なのでマスターしておきたい技の一つになるのでそのポイントを解説したいと思います。
どこを狙う?
これは、ハッキリお伝えしますが、「肝臓」です。
いわゆる「レバー」ですね。
ここを打たれると、息ができなくなり「悶絶」という言葉がぴったりという感じになります。
ボクシングでもボディを打たれてダウンするのは大体はここを打たれているからなんですね。
どこに位置するかというと、身体の「右わき腹」辺りです。
人間の臓器は左右対称ではありません。
右には肝臓、左には心臓と左右同じ臓器はありません。
肝臓は臓器の中で一番大きな臓器なんです。
もちろん生命維持の為に、何千という機能(役割)を果たしてくれている重要な臓器です。
仰向けに寝ると、足の開き具合で普通の人は右足が左足に比べて少し外に傾き角度が大きいはずです。
これは、一番大きな臓器である為に重く、立った時に足を外に開いて安定させるためなんです。
なので、ピンポイントで攻撃を加えなくても、臓器が大きなために腹部の右側に当たれば大体は効きます。
回し蹴りの基本稽古の「中足」で蹴る事を意識して練習しましょう。
背足でも当たれば効きますが、中足ほどの爆発力はありませんからね。
まとめ
ボクシングのことわざではありませんが、「顔面天国、腹地獄」という言葉があります。
それほど、苦しむということですね。
決まれば「一本」を取れる技の一つの「三日月蹴り」ですが、「三角蹴り」とも言われます。
基本的には前蹴りと回し蹴りの中間の角度で、中足で蹴ります。
しかし、投げ出す様に蹴るときや相手のガードをすり抜けて蹴りたいため、蹴り足が尖っていることに越したことはないわけです。
そこで裏ワザとして、使いたいのが「つま先」です!
遠くを蹴るために、中足が返せない場合もあります。
そんな時は、「つま先(親指)」で刺すように蹴ると効果的です。
もしかしたら、中足で蹴るより脇腹にめり込みます。
その分効くことになるので、効果は絶大です。
ただ、しっかり足の親指で蹴る練習をしないと逆に痛めてしまいますので注意が必要です。
ミットで全力で蹴ることはしないで、軽くていいから当てる感触を掴みましょう。
練習し過ぎても親指を痛めてしまうので、空蹴りできちんと軌道がマスター出来たら軽くミット蹴りをするとよいでしょう。
また、左側にも「脾臓」がありますので、左も練習しておきたいですね。
ぜひ、スパーリングで出すタイミングもマスターすれば、大きな武器になること間違いなしです。
右の後ろ蹴りでもレバーに当たりますので、覚えておきましょう!
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