空手の「華」といえば、「組手」ですよね。
全ての稽古はこれに強くなりために行われている訳です。
もちろん、「心身共に鍛える」事が重要ですが、まずは肉体の鍛錬からということです。
組手でも、スパーリングでもただ闇雲に攻撃をすればいいという事ではないのはご承知の通りです。
「如何に相手の攻撃を最小限に抑えて、自分の攻撃を最大限に効かせるか!」
これが最も大きな課題になってきます。
相手の攻撃を一発ももらわないということは、普通に考えれば100%無理です。
よほど力の差があれば別ですが、まず不可能でしょう。
相手の攻撃を貰っても、「効かなければ」いいわけです。
その為にも、観察しなければいけないポイントについてお伝えしたいと思います。
瞬間的に感じること!
「お互いに礼!構えて、始め!」ってなって、あなたはどんな気持ちですか?
相手はどんなテンションで、あなたの前で構えているのでしょう?
まず、組手には相手の性格がでます。
インファイト、ステップワーク、奇襲攻撃、出方を見る、カウンタータイプなど、細かく分けるとその人の性格が出てくるんですね。
フルコンタクトの試合では、コートに上がって挨拶を3回(正面・主審・お互い)行いますよね。
この間の数秒間、構えるまでに瞬時に相手を観察する癖を付けて下さい!
まずは、出来る出来ないは置いておいて、「相手に氣を合せる」事に努めて下さい。
「氣を合せる」と言ったってどうすればイイのかは、これは文章では説明出来ないんです。
「感じる」ものなんですね。
ブルース・リーもこう言ってます!
「考えるな!感じろ!」
これは、当然組手でも言えることなんです。
チェックポイント
ではまず、相手のどこをデータ化すればいいかですが、チェックポイントはいくつかあります。
・オーソドックスかサウスポーか?
・相手の目は、どこを見ているか?
・前足と後足の体重(重心)のバランスはどれぐらいの割合か?
・どれくらい半身を切ってるか?
・両手は、開いているか握っているか?
・手の位置は?
・腰を落としてドッシリ構えているか?アップライトに構えているか?
これぐらいはあの短い立合いまでの短い時間で観察できれば十分です。
まず、相手の目を見てテンション、コンディションを観察しましょう!
重要なことは、相手の「目」一点だけを見るのは危険なので止めましょう。
目をみて相手のテンションから氣を合せるよう努めて下さい。
接近戦で打ち合いになったら読みにくくなります。
練習を重ねると、「いま、何の技を出すのか分かった!」という経験はありませんか?
それは相手の氣が読めたということです。
まとめ
人間対人間が行っている以上、正解は無いのですが、常に考えたり感じたりすることは重要になってきます。
先ほど挙げた、チェックポイントを相手が変わる毎に観察して、トータル的にどんなタイプなのかをデータ化する癖を付けましょう。
例えば
拳を握っていて、前傾姿勢だったら「打ち合う接近戦が得意なタイプかな?」だとか、アップライトに構えて、手を開いていたら「フットワークを使った蹴りからくるタイプなのかな?」ぐらいは検討をしておきましょう。
正解はありませんが、出来るだけ瞬時にチェック出来る項目を増やして、相手の動きや攻撃を先読みできればどんな相手でも対応出来る様になるはずです。
相手もこちらを観察しています。
作戦や癖を見抜かれないようにすることも忘れてはいけません。
出来る事も出来ないと思ってやらなければ出来るようにはなりません。
このようなチェックで相手を読む事ができれば、ある程度は体格の差や年齢の差を埋めることが出来ると私は思っています。
また、組手の最中からでも相手の得意技が分かったら潰しましょう。
試合に緊張は必要ですが、上がってはいけませんよ!
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