「コーッコッ!」って関根勤が千葉真一のモノマネをする時に必ず行う動作の一つですよね。
あの動作のことを「廻し受け」というのですが、あれを見ると40歳オーバーでは千葉真一が思い浮かぶのではないでしょうか?
現代っ子だと、「千葉真一のモノマネをする関根勤」といったところでしょうか?
あの廻し受けの動作は、空手をやっている人間にとっては極普通の動作ですが、一般人にとっては「千葉真一のモノマネ」という伝わり方になっていることと思います。
私も友人にモノマネ好きがいるんですが、「千葉真一のモノマネやって!」というと必ずあの関根さんがやる動作をやります。
「そのモノマネの動きは実践で、かなり実用的なカラテの動きなんだよ!」と動作を付けて伝えると本当に驚かれます。
では、その千葉真一・・・いえ、廻し受けってどうやって実践で使えるのかについて説明していきます。
サバキの技術
サバキ系のカラテの流派のほとんどが使っていると思いますが、フルコンタクト空手の試合の稽古しかしない道場だと呼吸法ぐらいしか使ってないと思います。
廻し受けは立派に技として使えるというか、技の一つなんですよ。
「相手のパンチに対して廻し受けからの膝蹴り」というのが、最もポピュラーな使用方法ではないでしょうか。
といっても、試合の稽古しかしてない人には「???」かもしれません。
使えるのにもったいないですね。
それも「掴みが反則だから仕方がない」といえばそれまででですが・・・
動作としては普通変身ポーズの様な構えから始まるのですが、芦原会館ではそこから変化したようです。
側頭部の横で上段受けを縮めたような態勢から始まります。
しかし、動作中の動きは同じです。
また、ワールド大山空手では同じ動作ですが、自分の前にある円の内側を両手で拭くように手のひらを外に向けて行います。
この意味に関しては、私が未熟で理解できていません。
「受け」の一種ですからそのようにするのだとは思いますが、極真でも芦原でも手のひらに関する説明はありませんでした。
沖縄空手もそうですが、流派によって動作と解釈が違いますから「これが正しい」とは一概に言えません。
ぜひ使って欲しい
私としては、呼吸法だけで使うのは非常にもったいないと思っています。
廻し受けからいろんな動作に変化することが出来ます。
崩し技・投技・返し技・カンヌキなどの動作を文章にするのには難しいですが、無限の広がりがあります。
フルコンルールでは掴みが反則ということで、試合の稽古しかしてない道場では呼吸法で行うならまだしも、全くやらないところもあります。
沖縄空手では流派の数だけ用途があります。
それも複数の使い方があるんですね。
とはいえ、「空手には人の数だけ流派がある」ということを私は理解していますので、「廻し受けをやらないのは空手ではない」なんて言いませ!
ただもったいないと思いますが、教える側の問題ですのでね。
モノマネとしてしか伝わっていない世間に「関根勤の千葉真一のモノマネは実践で使えるんだよ!」って言いたかったんですねー。
もちろん武道とはいえ空手をやってても知らないの人がいるのですから、他の武道をやってる人は知るよしもありませんね。
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