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私が護身術に最適だと考えるのは「少林寺拳法」それはどうしてなのか?

少林寺拳法

私と少林寺拳法との出会いは中学二年生の時でした。

元々私の父が3段で叔父が初段という家庭でしたので、叔父の同期で父の後輩に当たる先生の道場に入門したことでした。

私は四国が出身なので、当時は極真会館がまだ近所に来てなかったように思います。

いじめられっ子でしたが運動神経だけは良く、一年も経つと県で優勝していました。

バスケット部に所属しながらの道場通いは中高生にはなかなか大変でしたが、努力の甲斐もあってバスケットでも県大会で優勝できました。

そんな中、「極真空手の道場ができた!」というウワサで学校中の男子の間で流れました。

当然「空手バカ一代」世代ですから、同級生にも入門者が続出!

また、すぐに辞めていく人間も多かったと思います。

私も極真カラテは非常に興味がありましたが、少林寺拳法県大会のチャンピオンとして「極真カラテに負けるもんか!」という気概がありましたね。

この時は、後に極真・芦原・ワールド大山とフルコンタクトカラテを3流派も経験するとは知る由もありません。

しかし、経験したからこそ「護身術に最適なのは少林寺拳法」といえるのです。

程なく四国の極真会館は芦原会館に変わってしまいました。

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カラテとの違いは?

これはハッキリしていますが、「柔法」があることです。

分かりやすくザックリ言うと、「立ち関節技」ですね。

シュートボクシングのようなグローブをしたまま出来るようなものとは違います。

どちらかと言えば合気道に近い感じの関節技ですかね。

私は合気道の経験はありませんが、大東流合気柔術はとある道場に一年近く通いました。

つまり、突き蹴り打ちなどは「剛法」で、投げ掴み逆関節などのことを「柔法」といいます。

要するに少林寺拳法では、「剛法」と「柔法」どちらも稽古をするのです。

カラテは基本的に突き蹴りだけですよね?

伝統派やサバキ系のカラテには投技がありますが、フルコンタクトカラテには技自体は存在してもまず稽古で行うことはないでしょう。

ましてや、大会を主催している流派などでは試合向けの稽古しかしてないと思います。

少林寺拳法は乱取りでは、専用の面とボクシング用のグローブと胴プロテクターつけて行います。

私の時代は、剣道の胴とグローブだけでしたけどね。

しかし、組手に有効な「ローキック(下段回し蹴り)」がありません。

少林寺拳法では、ローキックの練習はしないのです。

これは乱取りでは反則になるからなんですね。

そして柔法の試合はありません。

柔道ではないので試合のしようがないと言ってもいいかもしれませんが、もし行ったら「フルコンタクト合気道」のようになってしまうのではないでしょうか?

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あくまでも身を守る術

少林寺拳法では突き蹴り打ちは当然あるので練習しますし、身体のどこを掴まれても脱出する「抜き技」があります。

その「抜き技」の延長に「逆技」があるんですね。

大体は相手に掴まれた手に自分の空いている片方の手で抑えることで逆技になることが多いです。

なかなか文章では説明できません。

カラテに抜き技がないのかというと、厳密にはあるのでしょうね。

私は確認できていませんが、まず普段の道場稽古でもやらないでしょう。

なのでカラテよりは技のバリエーションが多く素人相手だったら大体の技は掛かると思います。

打撃系の格闘技は掴まれても片方の手で殴ればいいということだと思いますし、その方が手っ取り早いとは思いますが、護身術という点で考えると「生還」が目的で相手を倒すということではないのですから。

そうなんです、護身術の目的は「自分の身を守る」ということなんですね。

ではカラテは護身術ではないのか?というクレームが来そうですがそういうことではありませんので誤解のないように。

カラテ(空手)も護身術には適しています。

私が言うのは「最適」ですから。

合気道もいいと思います。

もともと合気道も「合気拳法」というちゃんとした「剛法」はあるのですが、まとも稽古している道場はないでしょう。

柔道も相手と密着しますから抵抗があり、できれば離れて制圧・脱出出来るに越したことはないと考える女性が多いと思います。

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カラテよりも弱い?

少林寺拳法が弱いとネットなんかで書かれたりしていますが、決してそんなことはありません。

どんな武道も、そのやっている人間の実力なんですから。

また、普段からローキックはやらないのにフルコンルールでは弱いなんてナンセンスで、顔面ありの乱取りではたぶん少林寺拳法には勝てないでしょう。

強いか弱いかなんて、ルールによるし普段からの稽古方法にもよるんですね。

少林寺拳法でも打撃に強い人はたくさんいます!

俳優達にも

私はたまに「俳優のたまご」のような若者に合う機会があります。

そんな彼らは私に「演技で殺陣を学びたいんですが、役に立つ武道はなんですか?」という質問にも「少林寺拳法がオススメだよ!」と答えています。

空手や合気道でも役に立ちますが、テレビドラマを観ても時代劇がほとんどなくなった今、現代劇ばかりで特に刑事モノが多いので制圧術にも長けている少林寺拳法を進めるんです。

ただ、日本拳法は試合しか見たことがありませんので、立ち回りに向いているかは判断しかねます。

カラテは私も好きなのですが、「護身術」にはどうして少林寺拳法がオススメなのかを説明しました。

コメント

  1. ななっそー より:

    富木合気道やブラジリアン柔術の試合は柔法に近いことをしていますから、どうか少林寺拳法家の人は参加して下さい!
    ていうか、逆小手だとか逆巻天秤だとかの立関節自体がそんなに使えないという事実がわかると思います❗(笑)

  2. 牛ちゃん より:

    逆小手は使えます。昔、京都のクラブ(踊る方の)で100キロ級の白人男性にトイレに連れ込まれかけた時、瞬時に脱出出来ました!

  3. 大石田照雄 より:

    私は18歳で小林寺に入門し有難いことに中野先生の指導を受け21歳で3段を頂きました
    その後仕事でブランクもあり脂肪肝になるほど肥満してしまい芦原会館新宿道場へ通いました 組み手は実に楽しく時40近いレベルで若者相手に夢中になれました 少林寺の経験故突き蹴りだけの練習には正直つまらなさを感じました よく人から少林寺拳法の技は実戦で本当に使えるのか?と聞かれます 私の実体験からですがそのまま型通りには使えませんが実戦用にアレンジすれば十分使えます これは芦原空手でも同じことがいえるのではないでしょうか? 話は戻り数十年前私はエジソンのなぜなぜ坊やのように中野先生に実戦のことばかり尋ねて困らせたことがありその時の師匠のご返事はつぎのようでした
    こういうときはこうせいという決まりは実戦にはない・・・というものでした
    そしてまた話をもどせば自分の実体験として酔っ払いに両腕の上膊をワシヅカミにされ
    習ったかぎ手で両脇をしめ手はヅ突きをガードし両ひざで蹴りに備えました
    自分が呼んだパトカーがくるまでの数分間そのように揉みあい押し引きしあっていましたが犯さず犯されずパトカーに引き渡せました もしも私が蹴りやパンチを出していたら私もパトカーに乗せられたでしょう 私は芦原先生のようにケンカ10段とはいかないでしょうしせいぜいケンカ3級くらいのものでしょうが大事なのは少林寺にせよ空手にせよどんな練習をするかということと感じています 失礼だが芦原空手といえども黄色い帯の自分の前になすすべもない茶帯や黒帯もいましたから実戦空手の黒帯と一口に言っても千差万別でしょう 少林寺もまた同じく自分の同期には束ねたバット3本ローキックでたたき折る猛者もいます(少林寺にはないというローキックでです)ですから少林寺の空手のいう以前に誰がどういう風にそれをやるかが大切かと・・・・

  4. バンコク より:

    大学時代に体育会で少林寺拳法部、30年後の現在は合気道をやっております。両方とも技は似ていますが、違うものですね。

    現代社会において、護身とは先ず自分を守り、尚且相手に怪我させない事が要求されるかと思います。
    そもそも武道を修練する人間が、他人を絶えず倒してやろうという心構えを持つ事が間違えかと。闘わないように状況をコントロールするのが大事です。

    拳法部では、先ず目打ちと金的を教わりました。護身の技の習得完了(笑)
    大事な部分ですので、相手も反射的に避けますので単発で当てるのは困難です。目打ち+金的のコンビ、もしくは逆で上下に散らしたり、相手が前に出るタイミングで打つようにすれば可弱い女性でも簡単に護身出来ます。

    心にゆとりが出来るので、後の技は空手でも柔術でも何でも良いのですが、大事な時間とお金を使って技術だけを習得するだけでは勿体ない。
    今はどうなのか不明ですが、昔は町道場と違い学生支部は、技はエサで精神修養も合わせて学科とか厳しくやらされました。

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