東京オリンピックでの空手の競技化運動が日増しに、勢いを増しています。
野球・ソフトボールに次いで、空手・スカッシュも候補に上がっています。
空手のオリンピックについての記事はこちらにもあります。
このことは、極真空手創始者の故大山総裁も試みたことがあるようです。
しかし、当時のオリンピック委員会からのルール改正等に納得がいかなかった大山総裁は「このままでは極真空手ではなくなってしまう」と断念したそうです。
それが、時を経て弟子たちの努力で、オリンピック競技に加わる可能性が高まっています。
JFKO 全日本フルコンタクト空手道連盟が発足した趣旨の一つで、大きな目的でもある「フルコンタクト空手のオリンピック競技化」なんですね。
空手の世界は、「やってる人の数だけ流派があるようなものだ!」という人もいるほど、流派の数は数え切れないほどあります。
JFKOは同じ目標・目的に賛同し、加盟した流派は200を大きく越えフルコン空手流派が大同団結しようとしています。
極真をはじめ、いろんなところで「空手界の大同団結」と言いつつもなかなか前に進まない状況でしたが、オリンピックという目標ができて、いっきに動き出した感じです。
一つにまとまるのは非常に難しい問題
私もいままでいろんな、空手家の書籍を読みました。
その中で、誰とは書きませんが、弟子が先生から分れる時、孫弟子が弟子から分れる時、ひ孫弟子が孫弟子からそれぞれ分裂していったことを書籍にしているのを読みました。
一番は「想い」だと思います。
誤解や伝わらなかった事、勘違いもいくつかはあると思いますが、具体的にはそのどれもが「お金」の問題だと書かれています。
極真から始まる空手界で、分裂してきた流派の経緯は、「お金問題」が多そうです。
私は、書籍をそれぞれ読んだだけですので、本当の事は分かりません。
しかし、それぞれの弟子が、「お金で苦労した」と書いています。
この問題は、なかなか「根っこ」の深い問題だと思われます。
そんな、分裂した流派が、再び手を取り合って、同じ方向を向いて頑張るのは難しいのは当然です。
要するに、いま、JFKOに加盟している流派がいるから、参加しない流派もあるということです。
ですので、完全な「大同団結」は不可能だというのが、私の今の見解です。
大山総裁も、空手オリンピックと称して、4年に1度の世界大会を開催しました。
それぞれの流派で4年に1度の世界大会を開いているところは、いくつもあります。
ルールも細かく違います。
やはり、手を取り合うのは難しいですね。
まとめ
毎年、「空手の全日本チャンピオン」は何人も出ます。
4年に1度の世界チャンピオンも、何人も出ます。
これを1人にして、「誰が本当に強いのか?」という疑問と夢は本当に難しい問題が山積みです。
でも、知りたいと思うのは、私だけではないと思います。
しかし、将来、フルコンタクト空手がオリンピック競技になって、金メダリストが出たとしても、「本当に強いのはだれ?」という疑問は多分消えません。
極真から始まったフルコンタクト空手の歴史は、分裂の過程で細かく特徴が分かれ、今ではハッキリしています。
しかし、競技化にルールをいくつも作る訳にはいかないと思うので、それぞれの流派も「対応」しなくてはいけません。
その「ルールの対応」が出来るかどうかと、遺恨や恨みが他の団体にあるとすればそれをどうやって溶かしていくのかも、これからの課題になってくると思います。
ライトコンタクトとフルコンタクトの「空手」のオリンピック参加を私も願ってやみません。
コメント