スポーツとは、コミュニケーションであります。
元々スポーツは人間の持っている「闘争本能」や「争い」のカタチです。
古より人間は闘いを繰り返してきました。
闘わなくてもよい時代になっても「競う」という本能はなくなることはないでしょう。
人間の「3大欲求」とは、食欲 睡眠欲 性欲ですよね。
食欲は文字通り食物を食べ、肉体の成長や活動するためのエネルギーに変える事、睡眠欲は眠ることで脳と身体を休ませること。
性欲とは「種の保存」に必要な欲求、分かりやすく言うとエッチをしたくなる気持ちですかね。
この人間の欲求はある程度は我慢することが出来ますが、人間が生きていくためには必要なことなんですね。
その他にも、「5大欲求」や「6大欲求」と言われるものもあります。
まあ、「煩悩は108つ」って言われますからね、人間の欲求に終わりはないのかもしれません。
人間はその「欲求」を満たすために、「敵と闘う」ということをずっと続けてきました。
今でも戦争はなくなっていません。
その元々ある「闘い」を進化させたのが「スポーツ」なんですね。
要するに「勝敗を決める手段」という訳です。
野球やサッカーも「争い」の進化したカタチと言えます。
現代のスポーツで「闘い」に近いカタチが、武道・武術と言えると思います。
剣道やスポーツチャンバラもいいけど、直接他人に触れる空手や柔道は自閉症や発達障害に大変効果が期待できるそうです。
そこで私も、空手や格闘技が自閉症や発達障害にどんな効果が期待できるのか考えてみました。
好きな事をやらせる
発達障害や自閉症の子供には、得意なことをやらせるより好きな事を習わせることが重要だと言われます。
人とのコミュニケーションや作業が苦手だと言われている反面、こだわりや感性が豊かだということもよく聞きます。
その為、ダンスや球技でも構いませんが、他人と本当の意味でコンタクト出来る武道・武術をススメたいと考えます。
しかし、武道・武術よりも興味を示すものがあればそちらを優先するといいでしょう。
なんでも構わないと思いますが、達成感の得られるものをやらせてあげたいものですよね。
また通常の上達スピードではないと思いますから、親の常識を持ち込んではいけません。
長く興味を持たせる事に重点を置くと良いでしょう。
スポーツにこだわる必要はないが・・・
自分意外とコミュニケーションを取ることが苦手な子供には、なにか熱中出来ることをやらせて「達成感」を得られるものがオススメと書きました。
スポーツにこだわる必要はないと思いますが、一人でやるものよりもチームプレイや自信につながるものが良いそうです。
チーム行うスポーツだと、「自分が足を引っ張ってる」とかマイナスに考えないように気配りが重要です。
その点、空手や柔道など個人対個人で行うスポーツや武術は実際手や身体で他人とふれあいます。
心のコミュニケーションも大切ですが、肉体のコミュニケーションも重要だと思うのです。
芸術やパソコンなど一人でできるものが良いとも言われていますが武道・武術も含め、本人が好きなものをやらせることが重要でしょう。
まとめ
自閉症や発達障害の子供に武道・武術をすすめる理由ですが、幾つかあります。
・精神力や集中力が身につく
肉体と精神を鍛えることで、普通よりも傷つきやすい「弱い自分」と向き合い、呼吸法などで肉体と気持ち(精神)を磨く事ができる。
・自分と向き合う
武道・武術の場合、敵は目の前にいる一緒に練習をしている仲間だったりしますが、実際は相手を通して自分と向き合い「実の敵は自分」だということに気づき得手不得手を克服し、目標の達成を味合う事が出来る。
・礼節を学ぶことができる
日本人は他人に対する礼節を重んじますよね。「思いやり」の文化が根づいています。挨拶や所作、礼儀を身につけることができます。
・個人技だけではなく団体の中の自分
武道や格闘技は他のスポーツとは違い、団体種目だったり個人種目でもありますが、野球やサッカーのようなチームではありません。水泳やアーチェリーなどの様に一人でできるものではなく相手がいて成り立つものなのです。他のスポーツ同様基本を大事に自分を磨きます。
・達成感を得られる
特にフルコンタクトの空手などでは、上達していく過程に「帯」の色が変わるということがあります。試合で勝つ以外に型が上手くなる、昇級昇段していく過程で帯の色が変わっていくことは達成感を得るには大変有効だと考えます。
・護身、自信につながる
武道・武術、格闘技は護身術にも優れています。発達障害はいじめの的にされることもあると思います。そんなトラブルから自分の身を守る手段にも使えます。また強くなるということは自分自身の自信にもの繋がり日々の生活習慣にも変化が出てくると思われます。
これらの理由から、私個人の意見としては、空手や柔道が良いと思います。
なにせ直接人とふれあい・・・ふれあうどころか痛いでしょう!
柔道なら投げられたり、寝技で抑え込まれたりガッチリ触れ合うことが出来ます。
空手でも投技はありますが、その前に拳で会話する事ができます。
もちろん痛いですが、その分人の痛みも理解できるようになると思うからです。
さんまの「ホンマでっか!?」のコメンテーターで脳科学者の澤口先生も「自閉症には武道が良いんですわ!」って言っていましたし、格闘技イベントの「RIZIN」も自閉症の啓発イベントを行っています。
自閉症と発達障害は違いますし、私は専門家ではありませんので、間違っっていたらご指摘いただきたいと思います。
私個人が空手人口の底上げに少しでも協力できればと、感じたことをお伝えしました。
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