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松濤館流空手の型の実践法や組手 歴史や特徴について調べてみた!

全日本空手道連盟

松濤館流空手とは、船越義珍という空手家が開いた、世界一多くの人が学んでいる空手流派のことです。

船越義珍は、沖縄の武術である「手(ティー)」に中国武術が加わってできた「唐手」という武術を「空手」の字に変えたり、型の名前を沖縄特有の方言から日本語名に変えたりして、一生をかけて空手を日本本土に広めることに尽力した沖縄県出身の空手家です。

他にも武術を披露する場を設けたり、パネル展示を開催したりして活動したりと、日本での空手の普及に多大な貢献をしたため、彼は近代空手の祖と呼ばれています。

義珍自身は「無流派主義」を貫いて最後まで自分の流派を名乗りませんでしたが、一般的に義珍の系統流派は松濤館流と呼ばれ、また義珍は松濤館流の開祖とみなされています。

今回は、この松濤館流空手について深く掘り下げながら紹介していきたいと思います。

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松濤館流の歴史

松濤館流は、「首里手」と呼ばれる草原での刃物を使った格闘戦がルーツとなっています。

ちなみに松濤館流の松濤とは、開祖船越義珍の雅号から来ています。

日本本土で、義珍が大勢の前で演舞を披露、指導したことで空手(厳密にはまだ唐手)徐々に広まり始めていきます。

1939年、東京都豊島区に門下生によって「松濤館道場」が開かれた所から松濤館流は始まります。

義珍やその門弟たちは、松濤館流空手を広めるために、道場を日本各地に開いていきました。

それによって、空手は日本で周知されるようになっていきます。

そして、1950年代に日本空手協会(JKA)が多くの空手指導者を世界各地に送りました。

これらの活動、つまり義珍らが空手が体育の授業に使われたり、スポーツ競技つまりスポーツ空手発展して行く礎を作ったことによって今日の空手の認知度があるのです。

その甲斐あって、日本空手協会を始めとする数多くの団体が松濤館流を標榜しており、約100カ国に支部があるなど、現在では世界一門弟の多い、つまり世界で一番多くの人から学ばれている空手流派となっています。

韓国で多くの人が学んでいるテコンドーも、松濤館流空手から派生したと言われています。

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型・組手の特徴

遠い間合いから一気に飛び込んで攻撃するというとてもリスキーな戦法が、松濤館空手の特徴の一つです。

技術体系は、刃物を持った相手や、複数の相手を想定して作られています。

第一指定型は観空大(カンクウダイ)と慈恩(ジオン)、第二指定型は観空小(カンクウショウ)と燕飛(エンピ)とされています。

観空大(カンクウダイ)は空を仰ぐようなポーズから始まる型です。

他の型と比較して、”蹴り”が多いのが特徴です。

最後のジャンプの後の手刀受けはとてもかっこいいし、バランス感覚が問われる型なのでしっかりと練習をしたほうがいいと思います。

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慈恩(ジオン)は相手が多数いる状態を想定した型で、非常にフレキシブルです。

動きが速く、一つ一つの動作をおざなりにしてしまいがちですが、基本型の平安型と軌道が似ているため、平安型をしっかり練習したら理解が早いでしょう。

観空小(カンクウショウ)は、慈恩(ジオン)と同じく、多数の相手との戦闘を想定して作られています。

動きが、非常に変化に富んだ型になっています。

円燕(エンピ)は、文字通りツバメが飛ぶ姿をイメージして作られた型です。

特徴は上段突きです。

340年以上前からある型だと言われています。

最後の燕返しともいうべき”飛び”は難しいので、結構な練習がいると思います。

カンクウダイを見たい方はこちら→

ジオンを見たい方はこちら→

カンクウショウを見たい方はこちら→

エンピを見たい方はこちら→

他にも、例えば日本空手道松濤會の松濤館では19つの制定型があります。

平安初段はこちら→

実践方法、また護身術としての考え方

全日本空手道連盟(JKF)が昇段審査で指定している松濤館流の型は、エンピ・カンクウダイ・カンクウショウ・ジオンの4つです。

松濤館流の基本である「指定型」ですので、基礎練習をしっかりと反復していけば、審査員にも認められるほどの美しい演舞が出来ると思います。

結構型のままでも護身術としては、力で劣る子供や女性にとってとても有効な手段になります。

日々練習していけば、引き締まって、無駄のない美しい体型になるでしょうね。

まとめ

空手を学ぶ真の意義とは、武道精神や技の他にも、勇気と礼節、および克己、己に打ち勝つことをしっかりと学ぶことにあります。

あなたもぜひ松濤館流空手で、自分自身と向き合いながら学んでみてはいかがですか?

なにせ多分世界最大の空手団体になると思いますので、空手界における影響力もかなりあると思います。

余談ですが、私が大学生の時に選択科目で「空手」を履修した時の先生が白髪頭のスマートな武道家らしい先生で、たぶん松濤館流だったと思いますが、非常にきれいな「型」を演る人で印象的でしたね。

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