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「空手の道場を開設する」を考えた時に、重要点と注意する点とは?

雑談
patrickbrassard0 / Pixabay

誰かが言っていました、「空手は人の数だけ流派があるようなものだ。」と。

私もそう思います。

同じ空手でも伝統派のポイント制と直接打撃制のフルコン派では違うし、同じ流派でも人によってかなり違うものに見えたりします。

フルコンタクト制の空手は特に同じ流派でも個人の癖や得意技、戦法など個人の特徴に性格なども動きの中に出ますしね。

同じ先生に習っても10人が10人同じ様に上達はしないし、得意技も違ってきます。

その道をある程度極めて自分のやりたいタイプの空手道場を持ちたくなるのも当然です。

一度習ったら先生は一生「先生」ですし、「守・破・離」という言葉もあります。

私も過去に考えたことのある「道場を開く」ということを改めて考えたいと思います。

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支部を出す場合

これは、当然流派の宗師のお許しが必要です。

自分の会派の支部を勝手に出すことは出来ません。

当然、厳しい条件もあると思います。

例えば「2段以上」「3段以上」とか、「指導経験何年以上」とか「大会で何度入賞したか?」とか会派によって条件は違うと思います。

当然自身にそれなりの実力も必要ですし、所属する流派の看板を上げる以上道場破りがきた場合でも流派の威信にかけても絶対に負けてはいけません!

時代が時代なら死活問題です。

しかし、現代で実際これだけフルコンタクト流派が集ったり、大小合わせたら日本全国毎月のように大会も開催されていますから道場破りというのは今の日本では滅多にないことだと思います。

私が中学の時に通っていた少林寺拳法の道場にはたまに来てたみたいでした。

倒して病院へも連れて行ったことがあると当時の先生は言っていましたね。

また指導員試験などもあるところもあると思いますし、宗師の「やりなさい」の一言で始めなければいけないかもしれません。

要するに会派によって全く違うと言うことです。

昔の極真の様に大山総裁が芦原館長に「四国に行け!」だったり、芦原館長が石井館長に「大阪で芦原道場を広めてこい!」という一言で人生が変わるような時代もありました。

今でもそのような風潮はある程度残っているところも多いと思いますが、「師の言うことは絶対」なんですね。

道場を開きたくてもダメと言われたら出来ないが、やりたくなくても「始めなさい」と言われればやらなければいけません。

でも今の時代仕事もありますし、空手で生計を立てているのであれば変わってくるのでしょうが、知らない土地に一人で「空手を広めてこい!」と言われともなかなか出来るものではないでしょう。

話が随分脱線してしまいましたが、要するに「支部開設は、会派の長が許せば」できるということです。

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自分で流派を起こす

これは、正直自由にできます。

自分一人、または仲の良い者同士で始めるなんてことも出来るでしょう。

流派というほど大袈裟なものでなければ、明日にでも可能だと思います。

こちらも私も考えたことがありますので言わせてもらうと、例えば「護身」ということに対して、この技術が絶対必要なので教えたいが今の道場にはその技術がないとか、「危機回避」に関してどうしても自分の持っている知識や技術を自由に教えたいとなるとやはり自分で始めた方がいいのかもしれません。

また、自分の先生から卒業したいという考えもあると思います。

自分が身に付けた複数の武道や武術をミックスしたいとも考えるかもしれませんね。

こちらは自分次第ということです。

nuzree / Pixabay

道場運営で重要なポイント

これは一番重要なことですが、「人が集まるのか?」ということです。

ましてや空手道場運営を生業にしていれば尚の事、生徒がいなければ道場とはなリませんよね。

伝統派なら2020年にオリンピック競技にも決まったし、誰もが想像できる技術体系なので宣伝しても内容が伝わり易いかもしれません。

しかし、マニアックな東南アジア辺りの武術だったり自分が立ち上げる武術とかになってくるとしっかり宣伝をしないと人は集まりにくいと思います。

まだ「フルコンタクト空手」「実践空手」とかの方が分かり易いかもしれませんよね。

どうあれ人が集まらなければ、お弟子さんがいなければ道場として運営できない訳です。

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そこで重要ポイントなんですが、「子供の生徒を呼び込む」ことが肝要です。

親にとって空手とは、「礼儀正しくなる」「身を守る術が身につく」「コミュニケーション力がつく」「人の痛みがわかるようになる」などの躾けの一部になり得ることが多々あると思います。

また、オリンピック選手にしたいとか、将来K-1の選手にしたいとかマニアックな親もいるかもしれません。

とにかく基本的には「心身の練磨」ということですので、「心身の強い子」にしたいと道場に入れるんですね。

ということはつまり、道場の近くに小学校や中学校があったほうが良いということになります。

通学路に道場があるなんて理想だと思います。

公民館やスポーツセンターを借りるにしても、近くに学校があるに越したことはありません。

それも同じような道場が近所になければ尚良いでしょう。

子供や大人もそうですが、後は道場生の望むものを提供できるか?といことが重要になってくる訳です。

30代40代の大人の方が始めると大会に出たがる人は少ないかもしれませんが、子供は道場で頑張る一つの目標になるので「大会出場」も重要だと私は考えています。

その為、大きな組織の流派では自流の大会もあるので良いでしょうし、自流派で大会がなくても他流派の大会に出場出来る環境を作っておくことも肝要でしょう。

まとめ

道場を開くとなると真っ先に考えなければいけないのは自分の「仕事」です。

道場運営で生計を立てるのであれば、全力で宣伝してたくさんの道場生に来てもらわなければなりません。

また自分で仕事を持っている場合や会社勤めであれば、何曜日の何時から何時までは稽古のために必ず時間を空ける必要があります。

そもれも週に2回、3回となってくると仕事も大変でしょう。

ましてや、仕事で疲れた身体で指導する訳ですから、「好き」なだけでは難しいのが現状でしょう。

それも十分理解していても道場を開きたいと思うのであれば、やることをオススメします。

あと公民館などを借りる場合は、「市内在住者5名の登録が必要(関東は市外者は利用料が倍の所が多い)」だったり自分ひとりでは困ることもありますので場所のリサーチも必要です。

それと開いた道場をどうやって知ってもらうか?ということも忘れてはいけません。

道場など習い事は、自分の住んでいる地域で家から近いに越したことはないんです。

となるとインターネットで宣伝するよりも、チラシを作って道場近くの新聞配達会社に折込チラシとしてお願いした方が良いかもしれませんね。

営利目的なのかそうでないのかでも月会費も違ってくるでしょうし、考えることはたくさんあります。

月謝は手渡しなのか口座引き落としにするのかなど、自分か道場に入るつもりで必要なものを準備しなければなりませんからね。

とは言え、いずれ自分がおじいちゃんになるまでには道場を開く夢を捨てないでいようと思います。

私の通っている支部では、「リターン空手家(若い頃やっていた)」が多いんです。

特に40代ですね^^

もっと若者に始めてほしいと思います。

まあいいオヤジが、夕方からバシバシ殴り合いしてるのも変な光景ですけどね^^

これから道場を開こうとする人の参考になれば幸いです。

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