私が1980年のこの試合を観たのは中学生だったと記憶しています。
やっとビデオが普及し始めた時代、電気屋さんの視聴コーナーにデモビデオとしてなぜか「アントニオ猪木対ウィリー・ウイリアムス」がありました。
ワクワクしながら観たことを覚えています。
私が、中学生で少林寺拳法を始めたぐらいだったと思います。
極真カラテの道場も出来たばかりで、友達も何人も入門していましたのでよく格闘技に付いて話し合ったものです。
その時代に、なんといっても大変興味をそそられたのは、「どの格闘技が一番強いか?」です。
子供だったので、本当に知りたかったんですね。
そこへ来て、極真カラテがプロレスと戦うと聞けば、観たくて仕方が無かった事を覚えています。
さっきの電気屋にビデオがあるという情報も友達が教えてくれました。
ネットも携帯も無かった時代です。
友達に会えば、格闘技の話をしていて良かったと思いましたね。
偉大なアントニオ猪木!
今でこそ、「異種格闘技戦」って普通に有りますけど、80年代ですからね、まだプロレスがガチンコだと思われてた時代だと思います。
その時代に、ボクサーや柔道家、カラテ家の一流選手と渡り合ってきた、アントニオ猪木は偉大だと思います。
当時プロレスは人気でしたから、そんな「人寄せパンダ」みたいなことはやらなくったってよかった訳です。
しかし、「プロレスが世界最強」と信じてたでしょうし、それを証明しようとするほど若かったんですね。
真相は分かりませんが、「引き分け」で終わるシナリオはできていたというのが、マニアックな書籍などに書かれています。
当時は「空手バカ一代」で、極真カラテも人気絶頂だったので、プロレス最強説には黙っていられなかったんでしょう。
ある意味、ウィリー・ウィリアムスは生贄だったのかもしれませんね。
ウィリー・ウィリアムスといえば、言わずと知れた「地上最強のカラテ」などで「熊殺し」で世界中で有名になりました。
子供だった私は、「世界には凄い人間もいるもんだ!」と思いましたね。
本当にアントニオ猪木が凄いところは試合を「組む」事ができたということではないでしょうか。
ウイリアム・ルスカ(ミュンヘンオリンピック柔道金メダリスト)戦や最も話題になったのはやはり元世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリ戦でしょう!
他にも有名キックボクサーのモンスターマンなど人気のあった格闘家と試合をしたことは、私は本当に偉業だと思っています。
まとめ
アントニオ猪木の「異種格闘技戦」において一番興味があったのが、ウィリー・ウィリアムス戦でした。
それは、私自身が武道をやっていたし、周りに極真カラテを習っている友達が多かったからです。
当時はどちらも人気があり、「地上最強」を謳ってましたから、負けるわけにはいかなかったと思います。
そこで、ルールとシナリオが両団体の間で取り決められたんですね。
いくら、極真会館を破門になって出たとは言え、世の中は「プロレス対極真カラテ」になってますからね。
もし、ガチンコで極真カラテが勝っていたら、少林寺拳法はさっさと辞めて、極真に入門していたかもしれません。
それから私が極真会館に入門するのに15~16年必要でしたが・・・
社会人になってからも、そんな記憶が私を極真会館に入門させたんだと思います。
男たるもの強さを求めるのに理由はいりませんね。
いくつになっても強さを求め続けてるから、「男いくつになっても子供」って思われるんでしょうかね?
現在はK-1やプライドがあった時代から比べると、すっかり低迷してしまっている「格闘技人気」ですが、再燃して欲しいと願うのは私だけではないと思います。
やはり、圧倒的なスターが必要になってきていますね!
コメント