一時期芸能人の間で流行ったイスラエルの格闘技「クラヴマガ」をご存知でしょうか?
ダイエットや運動不足解消から護身術、芸能人に至っては殺陣アクションまで応用できることで広がったと思います。
私も前々から気にはなってたので、どういうものなのか体験もしてきました。
そのレビューをお伝えしたいと思います。
歴史についてはよく分かりませんが、戦時中といういか1930年代半ばにスロバキアのブラチスラヴァで反ユダヤ人ファシスト団に対抗しようとハンガリー人、イミ・リヒテンフェルト(Imi lichtenfeld)が創ったようです。
そのイミ・リヒテンフェルトの弟子も複数おり、極真会館のように、弟子の数だけ分裂したように思います。
現在、クラヴマガ・ジャパンが日本では代表的な団体です。
その代表が松元國士氏ですがロスアンゼルスでクラヴマガを学んだようです。
芸能界にも進出
クラヴマガ・ジャパンは生徒に芸能人が多いということで、アクションの現場に呼ばれるようになっていました。
現在はあまりないようですが、米倉涼子の「交渉人ザ・ムービー」の現場にいたり、小栗旬のドラマ「東京ドッグス」には完全にエンドロールに名前がありました。
現在、どれくらいの芸能人や一般の生徒がいるのか定かではありませんが、一時期のブームは落ち着いたようです。
「東京ドッグス」の例でいくと、主役の小栗旬の主なアクションはクラヴマガで、もう一人の主役の水嶋ヒロのアクションはスタントチームが担当していたみたいです。
なので、熱心な視聴者は気付いた人もいるかも知れませんが、主役二人のアクションがスタート時には全く違ってました。
これはどういうことが起こったかというと、クラヴマガの小栗旬はいたって実践的な動きで、無理無駄が少なくハッキリ言って「地味」だった訳です。
これは、ブルース・リーも言ってますが、「映像とは違い、実践での動きは地味である」と。
要するに、「テレビ向き」では無かったということです。
視聴者は、アクションというと、パンチ・キック・投げ・つかみ合い・制圧法・転げまわるスタントなどを観たいのですが、クラヴマガの動きは、金的と目つぶしが多く、何度も同じ攻撃をするので、変化に乏しく映像に向かなかった訳です。
しかし、後半になってくると、スタントチームのアドバイスを聞くようになったのか、そこそこ映像でもおかしくない程度になりました。
やはり分裂していた
私が、2011年に「イミ・クラヴマガ」というセミナーに参加した時のことです。
イスラエル人のボアズ・ハガイというクラヴマガインストラクターのセミナーでした。
まず、一番はじめに言っていたことは、片言の日本語で、「クラヴマガ・ジャパンからクラヴマガという名称は使うなと弁護士から連絡がきたが、こちらが本物のクラヴマガなんです。」ということでした。
それを聞いた私が思ったのは、「極真会館みたいだな」って事でした。
この分裂問題は万国共通なのかもしれませんね。
内容については、とてもおもしろかったです。
ナイフディフェンスやガンディフェンスといった、日本ではあまり教えてるところが少ないジャンルでした。
もちろん、素手の護身術についても特徴的でした。
まとめ
武道、武術の分裂問題はどこでも起こっていますね。
日本では登録商標を出されるとどうしようもないでしょう。
また、2つのクラヴマガの内容については、「凄く違った」ということはなく、空手の様に、「掴みがあるかないか、顔面攻撃があるかないか」というぐらいの違いだったように感じます。
しかし、それを仕事にしている人たちにとっては、簡単な問題では済まないのでしょう。
死活問題ですものね。
どちらにせよ、私は、体験セミナーには積極的に参加するようにしています。
体験してみないとどんなものだか分かりませんからね。
でも、クラヴマガ・ジャパンは受講料が高いのが印象的でした。
芸能人なんかは個人レッスンだと思います。
変わった趣味を持つと、芸能界では個性となります。
あなたも人と違った趣味を持つには良いかもしれませんよ。
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